あなたは、こんなモヤモヤありませんか?
「子どものお年玉、全部貯金でいいのかな…」「お年玉を投資したいけど、どうすればいいか分からない」
「お年玉=貯金箱」は、もはや過去の常識です。
コロナ禍と新NISAが追い風となり20〜30代の親世代を中心に、こぞって「貯める」から「育てる」へシフトしています。
理由は子どものときから投資を始めると、お金の増減がリアル教材となり、金融リテラシーと主体性を同時に鍛えられるからです。
この記事では「投資を始めるベストなタイミング」や「投資・貯金・体験の黄金バランス」、「親子で進める投資ステップ」など徹底ガイドしています。
読み終えた瞬間、あなたの家庭でも「お金に働いてもらう仕組み」がスタートできます。

ぜひ最後まで読んでください。
当サイトは投資において、個人の見解や実績など情報提供を目的としています。投資の正確性や安全性を保証するものではありません。掲載内容によって生じた損害等の責任は一切負いかねますのでご了承ください。投資の最終判断はご自身でお願いします。
お年玉の新しい使い道


以前はお年玉といえば「貯金一択」でしたが、今はインフレと低金利が続く時代になり、使い道を「増やす」方向へ見直す家庭が増えています。
お年玉は貯金・投資どちらが良いのかという二極論ではなく、目的別に使い分ける視点が重要です。
お年玉の使い道が「貯金」から「投資」へシフトする理由
現代は「タイパ」や「コスパ」など、無駄がなく合理的なものが好まれます。
お年玉も「銀行の低金利で眠らせるより、非課税×複利で確実に育てた方が圧倒的に合理的」だから。
投資が誰でも簡単に始められる環境が整ったことも最大の理由です。
お年玉を投資する家庭が急増中!3つの背景
- コロナ禍以降の投資ブーム
- まとまった資金がいらない
- 新NISA開始
コロナ禍以降、米国株の高騰やSNSで拡散したFIRE(早期リタイア)が、20代・30代の若い親世代にまで投資熱を一気に広げました。
スマホで簡単に小額投資できるので「まとまった資金がないと投資できない」というハードルが消えました。
2024年からの新NISAは、非課税&長期で放置するほどメリットが大きいので「いま始めないと損」という空気が投資ブームを加速。
お年玉という毎年入ってくる臨時収入を、新NISAにスムーズに流し込む家庭が急増しています。



預金しか知らなかった祖父母世代とは明らかに違うマインドが生まれています。
お金の運用教育は何歳から?ベストタイミングは9歳!
9歳はまさに 「数字 × お金」 を結びつけるゴールデンエイジです。
九九と割り算が定着し、10歳になれば割合(%)も学ぶので、利回りや複利といった概念を数字として腑に落としやすいからです。
この時期に運用教育を始めると、お金を「貯める」だけでなく「働かせる」視点が自然と育まれます。
お年玉の使い道で未来が変わる!子どもに最適な3パターン
お年玉の使い道は大きく、攻め(投資)・守り(貯金)・経験(体験)の3パターンが最適です。
以下がお年玉の使い道3パターンです。
使い道 | 目的・特徴 |
---|---|
投資(攻め) | ●金融リテラシーUP●長期複利で将来の費用を準備 |
貯金(守り) | ●いざという時に備える●自己管理力を身に付ける |
経験(体験) | ●好きなものを買う、体験型イベントや学びなど、今しか得られない経験で心を豊かにする |



子どもが自分で考えて行動するように親がフォローしましょう。
お年玉投資はアリ?ナシ?


お年玉をそのまま銀行や貯金箱へ入れるか、投資に回して育てるか…
近年の投資ブームで選択肢は広がりましたが、実際にどうするかは悩ましいテーマです。



親子が納得して判断するために、推奨派と慎重派それぞれの主張を整理していきます。
推奨派の主張(増やす・学ばせる)
- 金融リテラシーを重視
- 自立を促す
- 投資とその他のバランスをとる
推奨派は「金融リテラシー」と「自分でお金を増やす力」を重視します。
これからの長い人生で子供が困らないように、投資という選択肢を増やし自分で考えて行動できる力が重要と考えています。
投資はいきなり全額ではなく、お年玉の20%を最初に投資に回し残りを貯金や体験に振り分けるなど、バランスをとっています。



投資は数字に強くなるリアル教材です。
慎重派の主張(リスク・贈与の問題)
- 元本割れリスクを重視
- 贈与税や運用管理の問題
- 投資=ギャンブルのイメージ
慎重派は元本割れのリスクを子どもに背負わせたくないと考え、増えることよりも減ることを避けようとします。
管理の問題で「親と子どちらの名義で運用するのか」や「贈与税の理解」など始めるまでが面倒で、投資に消極的なことが多いです。
「投資=ギャンブル」のイメージもあり、貯金を優先する傾向があります。



今は月100円から投資できるんだけどね…
投資と貯金の違い(基礎固め)


投資は「攻め」、貯金は「守り」ですが、実際には安全性・利回り・流動性など比較軸が複数あります。
ここでは「なぜ貯金だけでは資産が目減りし、投資だけでは家計が不安定になるのか」を、リスクとリターンの関係性からひも解きます。



以下の比較表を見れば、のちのシミュレーションや運用ステップをスムーズに理解できます。
比較項目 | 新NISA | 貯金(普通・定期) |
---|---|---|
目的 | 長期で資産を育てる・インフレ対策・老後資金形成など | 短期~中期の生活防衛資金・決済用資金を守る |
元本保証の有無 | なし(市場価格変動リスク) | あり(1,000万円+利息) |
期待利回り/金利(年間) | 平均3〜5%(市場価格変動による) | 約0.01〜1.00%(金融機関と期間、キャンペーンによる) |
税制メリット/課税 | 売却益が無期限非課税(投資上限1,800万円) | 利息に20.315%課税 |
引き出しやすさ | 売却→受渡し2〜4営業日、非課税枠は翌年復活 | 普通預金は即時、定期は満期(中途解約可だが金利低下) |
手数料・コスト | 信託報酬(年)+売買手数料(多くは無料) | ほぼゼロ(ATM/振込料のみ) |
安全性 | 低~中(価格変動リスクあり。ただし分散&長期でリスク低減可) | 高(元本保証+引き出しやすい) |
将来性 | 長期複利+非課税で高い成長が期待できる | インフレに弱く、実質価値が目減りする |
まとめ | ・インフレに負けないよう、長期で資産を伸ばす ・価格変動リスクを負うが、長期分散で平準化できる ・年3~5%かそれ以上を狙えるので、資産増加スピードが速い ・利益はすべて手元に ・売却から入金まで数日かかる ・信託報酬が年0.1〜0.3%前後(商品による)かかるが、リターンで十分補える ・短期変動リスクこそあるが、長期複利と非課税で実質成長が期待できる | ・近い将来に使うお金を安全に置いておく ・元本保証があるので安心度が高い ・低金利で資産はほぼ増えない ・少ない利息に20.315%課税される ・普通預金は即時出金可能、定期預金でも中途解約はできる ・銀行手数料はほぼゼロ ・インフレ(物価が継続して上昇)で実質価値が目減り |
お年玉投資のメリット&デメリット


お年玉投資は「貯金では得られない伸びしろ」と「元本割れや税務の壁」という二面性が存在します。
メリットとデメリットを比べて「投資するべきか」を判断しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
マネー教育の最強教材になる 親子のコミュニケーションが深まる 利益で将来の夢をサポート | 子どもがショックを受けるかもしれない 貯金文化の親族に理解されにくい |



まずはメリットから。
【メリット1】マネー教育の最強材料になる
机上の勉強より、自分のお金が増減するリアル体験はインパクトが段違いです。
お年玉投資は「数字×感情」が強く結びつく最強の教材。
小学生でも「1万円が1万2,000円になった」「マイナスになったのはなぜ?」と興味を持つようになります。
貯金と違い、値動きを通じて複利・リスク・分散などの概念を早期に体感できます。
【メリット2】親子のコミュニケーションが深まる
投資の振り返りは親子の対話を「習慣化」させる絶好のイベントです。
年1~2回「家族マネー会議」を開いてみましょう。
「今年はこのファンドが伸びたね」「来年は旅行用に一部取り崩そうか」など、成果報告だけでなく将来の夢や価値観も共有できます。
【メリット3】利益で将来の夢をサポート
ただ貯めるだけでは届かなかった夢が、投資リターンで現実に近づきます。
利益で普段買えないものを買う、将来の自己資金にするなど夢を叶えることも。
実際に利益を得た経験は「お金に働いてもらう」という感覚を肌で感じ、自己効力感を大きく高めます。



続いてデメリットです。
【デメリット1】子どもがショックを受けるかもしれない
評価額の赤字画面は大人でも心が折れる。まして子どもなら?
短期的な下落相場で元本割れが続くと、減った口座残高を見て子どもがショックを受け「投資=怖い」と思うかも知れません。
対策は事前のルール化と感情共有。
「長期ではこう回復する」「いまは買い増しチャンス」と具体的に示すことでショックを教育に変えましょう。
【デメリット2】貯金文化の親族に理解されにくい
とくに祖父母世代は「お年玉=貯金箱」が常識で、投資と聞くだけでギャンブル視されることがあります。
できれば最初から、投資していることを言わないほうが間違いありません。
たとえば祖父母の家に帰省したときに、子どもが「ボク、お年玉で投資してるんだ!」なんて、うっかり喋らないように前もって話しておきましょう。
注意点・対策(リスクを抑えるコツ)


お年玉投資で失敗しないためには、①子どもの主体性、②資金用途の管理、③情報リテラシー、この3つを押さえることが不可欠です。
以下では、注意点・対策として「今日からできるリスクを抑えるコツ」 を提示します。
- 子どもの意思を尊重する
- 近々使うお年玉は投資NG
- 詐欺・怪しい商品に気を付ける



1つずつ見ていきましょう。
子どもの意思を尊重する
親が勝手に運用先を決めず、子どもの意思を尊重しつつ一緒に「目標・金額・期間」を話し合うほうが長続きします。
投資を親の独断で決めると、値下がり時に「勝手にやられた」と不満を抱きやすく、学習効果も半減するからです。
人は自分で決めた行動にコミットしやすいので、子どもも同じように主体性をもたせましょう。
近々使うお年玉は投資NG
3年以内に使う予定の資金は、元本保証のある普通預金や定期預金でキープし、投資は余剰資金で行いましょう。
市場は短期では読めず、○○ショック時では資産が半分になる可能性もあり、急な出費には対応できないからです。
使い道を「1年以内」「1~3年」「3年以上」に分けて、3年以上先に使う予定の資金を投資しましょう。
詐欺・怪しい商品を避ける
高利回りをアピールする業者やSNS勧誘は詐欺です。
旨い話は向こうから勝手にやって来ないし、本当に稼げるなら誰にも教えず自分がやりますよね?
対策は公式サイトで金融業者登録番号(関東財務局長◯◯号など)をチェックしてみて下さい。
できたら「①登録番号 ②法人名+所在地 ③運用レポート公開」の有無を調べると安心です。
シミュレーション:10年・15年・20年でいくらに?


時間を味方につけると、数千円のお年玉でも複利の力で「大きなまとまった資金」に化けます。
以下の表で、目的や目標金額と照らし合わせながら「投資額 × 期間」のベストバランスを探るヒントにしてください。
3歳~18歳(大学進学)まで運用した、15年後の想定が現実的でオススメです。
- 毎年の投資額は年初一括で新NISAに投資
- 想定リターン(概算):年率3%・5%
- 税金は非課税
- シミュレーションは絶対ではない



1つずつ見ていきましょう。
想定リターン:年率3%
毎年の投資額 | 10年後(年3%) | 15年後(年3%) | 20年後(年3%) |
---|---|---|---|
¥1,000 | ¥11,808 | ¥19,157 | ¥27,676 |
¥3,000 | ¥35,423 | ¥57,471 | ¥83,029 |
¥5,000 | ¥59,039 | ¥95,784 | ¥138,382 |
¥7,500 | ¥88,560 | ¥143,678 | ¥207,570 |
¥10,000 | ¥118,078 | ¥191,569 | ¥276,765 |
¥15,000 | ¥177,117 | ¥287,353 | ¥415,147 |
¥20,000 | ¥236,156 | ¥383,138 | ¥553,530 |
¥25,000 | ¥295,195 | ¥478,922 | ¥691,912 |
¥30,000 | ¥354,234 | ¥574,706 | ¥830,295 |
年率3%は株式のリターンでは控えめな想定です。
1万円を年初に一括投資した場合、20年なら「元本20万円➡27万6,765円」になり、約38%増。



安全志向でも時間をかければ「目減りしない貯金以上」の成果が得られます。
想定リターン:年率5%
毎年の投資額 | 10年後(年5%) | 15年後(年5%) | 20年後(年5%) |
---|---|---|---|
¥1,000 | ¥13,207 | ¥22,657 | ¥34,719 |
¥3,000 | ¥39,620 | ¥67,972 | ¥104,158 |
¥5,000 | ¥66,034 | ¥113,287 | ¥173,596 |
¥7,500 | ¥99,053 | ¥169,928 | ¥260,393 |
¥10,000 | ¥132,068 | ¥226,575 | ¥347,193 |
¥15,000 | ¥198,102 | ¥339,862 | ¥520,789 |
¥20,000 | ¥264,136 | ¥453,150 | ¥694,385 |
¥25,000 | ¥330,170 | ¥566,437 | ¥867,981 |
¥30,000 | ¥396,204 | ¥679,725 | ¥1,041,578 |
年率5%は株式のリターンとして十分可能です。
1万円を年初に一括投資した場合、20年なら「元本20万円➡34万7,193円」になり、約73%増。
年率3%のシミュレーションと比べると、20年で約¥70,000の差(年¥10,000投資時)。



リスク許容度と期待リターンのトレードオフを家族で話し合う材料にできます。
口座はどっち? 「親名義の新NISA」or「子ども名義の未成年口座」


お年玉を「投資で育てる」と決めたとき、最初にぶつかる疑問が「誰の名義でどの口座で運用すべきか?」です。
総合的には「親名義の新NISA口座」がオススメです。
とはいえ、子ども名義の未成年口座にも「名義を早く持たせるメリット」があるので、両者をどう使い分けるかがポイントです。
- 親名義の新NISAのみ
- 子ども名義の未成年口座のみ
- 両口座のハイブリッド



以下を読めば、どうすればいいか分かります。
「増やす」を優先なら「親名義の新NISA」
「親名義の新NISA」を推す3つの理由は3つで ①非課税・複利効果の最大化 ②確定申告不要 ③売却後の枠復活で再投資しやすい、という点です。
以下が「親名義の新NISA」と「子ども名義の未成年口座」の違いです。
観点 | 親名義〈新NISA〉 | 子ども名義〈未成年口座〉 |
---|---|---|
税金 | 利益に税金なし、手取りはそのまま | 利益に20.315%課税 |
贈与 | 利益を子どもに渡すなら110万円/年以内で非課税贈与がベター | 子どもの財産なので、贈与税の問題はない |
確定申告 | 不要 | ●源泉徴収ありの特定口座(不要)●源泉徴収なしの口座(必要) |
途中換金 | ●いつでも売却可+売却枠は翌年復活●非課税のまま再投資が可能 | ●いつでも売却・引き出し可だが、売却時点で課税確定●再投資は新たな税負担 |
商品ラインナップ | ●つみたて枠:金融庁の基準を満たしたもの●成長枠:上場株式・投資信託など | ETF・個別株・投信など制限なし |
コスト | 売買手数料・信託報酬は証券会社で異なる | 売買手数料・信託報酬は証券会社で異なる |
メリット | ●非課税で複利を最大化●クレカ積立ポイントや枠復活で効率◎ | 子ども自身の資産として早期から金融経験を積める |
デメリット | ●贈与税110万円超を渡すなら要申告●名義と実質所有の整理が必要 | ●課税で複利が削られる●口座によって確定申告必要 |



以下が新NISAの内容です。


金融教育を最優先なら「子ども名義の未成年口座」
なぜ、わざわざ税金のかかる口座を使うかというと、金融教育を最優先したいからです。
自分の名前で評価額が上下する体験は、インパクト十分でかなり強烈。
もしお年玉が少ないなら、授業料だと思って少々の税金を払ってでも、子どもに肌で感じてもらう方が勉強になります。
これからの長い人生を見据えて、税金も含めて投資とリターンを「自分ごと」で学ばせたい家庭にはとても有効です。
「学ばせる」 ことを併せて狙うならハイブリッドもあり
税金はなるべく払いたくないけど、金融教育はしっかりしたい…
そんなときは「親名義の新NISA」と「子ども名義の未成年口座」のハイブリッドもありです。
たとえば、ベースは親名義の新NISA(投資額の70〜90%)、学習経験用として子ども名義の未成年口座(残りの10〜30%)とすればバランスがとれます。
この振り分けで、長期複利+非課税を最大化しつつ、投資を「自分ごと」として経験できます。
親子で進める投資ステップ(実践ガイド)


基礎 → 目標 → リスク → 実行 → 振り返り の流れにすると、学校の学習プロセスと近く、子どもが理解しやすいです。
以下が親子で進める投資ステップの手順です。
- 「投資って何?」を15分でざっくり体験
- 家計の「見える化」とお年玉ルールを決める
- ゴールを決める
- 投資ルール3か条を家族で決める
- リスク ↔ リターンのシーソーを体験で学ぶ
- 投資先を「自分」で選ぶ
- 年1~2回の「家族マネー会議」で成果&教訓シェア



1つずつ見ていきましょう。
【STEP1】「投資って何?」を15分でざっくり体験
まずは「体験」で投資を身近に感じてもらうために、無料の株アプリで値動きのドキドキを味わいます。
たとえば、無料の株アプリで仮想株を買って、15分後の値動きを確認し「なぜ動いたか」を親子で話します。
15分でいいのでプレ体験すると、具体的な行動にスムーズにつながりやすくなります。
【STEP2】家計の「見える化」とお年玉ルールを決める
次は「お金の基礎体力づくり」が最優先。
収支や貯蓄の全体像を「見える化」して「ルール作り」をしておくと、目標設定やリスク説明など親と子が何をするのか即イメージできます。
ルール作りとして、たとえば家計簿アプリやノートに収支を入力し、お年玉の配分を「投資:貯金:体験=5:3:2」など比率で決定するなどもアリです。
【STEP3】ゴールを決める
ゴールが決まらないとリスク許容度も商品選びもブレます。
家族で「いつ・何に・いくら必要か」を言語化してゴールを明確にしましょう。
たとえば「10年後に家族で旅行➡50万円」など、何でも構いません。
【STEP4】投資ルール3か条を家族で決める
投資は感情もかなり影響するので、ルール化して感情売買を防ぎましょう。
たとえば「①毎月投資額は○○円②売却は目標到達or暴落-30%時のみ③利益の20%は体験費に充てる」などです。
家族合意のマイルールを文書化すると、途中でブレにくくなります。
【STEP5】リスク ↔ リターンのシーソーを体験で学ぶ
リスクは悪ではなく「プラスとマイナスの振れ幅」のことです。
たとえば、紙に「国債3%・世界株5%・個別株8%」と書いてシーソーみたいに上下に動かします。
「シーソー」という例えで見える化すると、期待リターンが高いほどリスクという揺れ幅も大きいことをイメージしやすくなります。
【STEP6】投資先を「自分」で選ぶ
ゴールやルールを決めてリスクを理解したら商品を選びます。
親がサポートしつつ、最終的には子どもに決めさせましょう。
決められないなら、何個かに絞って選択肢を与えます。
自分で決めるとモチベーションが上がり、長期保有の意識も高まるだけでなく、銘柄選びのワクワク感も高まります。
【STEP7】年1~2回の「家族マネー会議」で成果&教訓シェア
投資を始めたら年に1~2回、運用状況を家族で一緒に振り返りましょう。
成功体験・失敗体験の両方が共有資産になります。
振り返りで子どもの感想を聞いたり、今後「投資を続ける/使う」を子ども自身に決めさせることで金融リテラシーが爆上がり。
振り返りを「家族マネー会議」とネーミングするとイベント化しやすく、継続のハードルが下がり定着しやすくなります。
すぐ完了!初心者でも安心の未成年証券口座開設


ネット証券の未成年口座は、スマホで本人確認書類をアップロードするだけでカンタンに開設できます。
ここでは楽天証券を例に解説します。



どのネット証券も基本は同じです。
未成年口座開設ステップ(楽天証券)
楽天証券での未成年口座開設ステップは以下の通りです。
未成年証券口座開設(楽天) | 操作 | 補足 |
---|---|---|
STEP1 | 親の楽天ID・パスでログイン後、【口座開設】→【未成年口座】を選択 | 楽天会員でない場合は同時に無料登録 |
STEP2 | 親・子それぞれの基本情報を入力 | ふりがな・漢字の表記ゆれに注意 |
STEP3 | マイナンバー・本人確認書類をスマホでアップロード | 書類の4辺が入るように撮影し、影・反射を避ける |
STEP4 | 取引暗証番号を設定し、申込内容を確認→送信 | 暗証番号は生年月日や電話番号を避ける |
STEP5 | 郵送で初期パスワードを受け取り、ログインしてパスワード変更+二段階認証設定 | 郵送は親名義で受け取る必要あり |
所要時間は合計約15分(書類撮影含む)。郵送到着は最短2〜3日後。
ここまで終われば、楽天銀行から即時振替して投資スタートです。



子どもの総合口座も作って紐付けると管理が便利です。
未成年口座開設の条件と注意点
未成年口座は親権者の証券総合口座から開設できますが、不備があると差し戻しでロスになります。
不備はちょっとしたことなので、以下の開設条件と注意点を確認しましょう。
- 満18歳未満で未婚
- 親権者全員の同意がいる
- 親権者のうち1名が同じ証券会社の総合取引口座を開設している
- 18歳になると未成年口座から一般口座に代わる
- 親権者の証券総合口座から未成年口座を開設できる
- 本人確認書類を事前に用意しておくとスムーズ
- 個人情報の入力は正確に
- アップロードはハッキリ写るように
※各証券会社によって提出書類は異なる
将来が変わる!失敗しない投資先の選びかた


投資先選びを誤ると「せっかくのお年玉が目減りしただけ」で終わります。
逆に、王道インデックスファンドに正しく乗せれば、20年後の利益が「ケタ違い」に育ちます。



以下のチェック項目で、地雷商品を排除しましょう。
チェック項目 | 合格ライン(推奨) | NGサイン |
---|---|---|
信託報酬 | 年0.2%以下 | 年1%超(複利が削られる) |
純資産総額 | 100億円以上 | 数十億円で横ばい or それ以下 |
商品タイプ | インデックスファンド | アクティブファンドで実績乏しい |
投資対象 | 全世界 or 米国 | ニッチテーマ1本勝負 |
分散度 | 銘柄数1,000以上 or 複数業種・分野 | 個別株集中・テーマ特化ETF |
運用会社 | 国内外大手 | 登録番号不明・海外無名 |



以下が、お年玉投資に向いている「鉄板」3ファンドです。
ファンド | 信託報酬(税込) | 投資国数 | 銘柄数 | 時価総額 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 0.05775% | 約47か国(先進国が約90%・新興国が約10%) | 約3,000銘柄 | 全世界の約85%をカバー |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0814% | 米国のみ | 約500銘柄 | 米国株式市場の約80%をカバー |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 米国のみ | 約500銘柄 | 米国株式市場の約80%をカバー |



目的に合わせて3ファンドとも買っています。
ここなら安心!お年玉投資に強い証券会社3選


口座開設ならネット証券一択です。
ネット証券なら、開設ハードル、投資商品の豊富さ、ポイント還元率、アプリで簡単設定などお得がいっぱいです。



以下がお年玉投資にオススメの証券会社です。
SBI証券


つみたて投資枠・成長投資枠本数 | クレジットカード | ポイント |
250本・1,281本 | 三井住友カード Oliveなど | Vポイント dポイント PayPayポイント Pontaポイント JALマイル |
新NISA売買手数料 | クレカ積立金額 | ポイント付与率 |
無料 | 100円~10万円 | 0.5%~3.0%※ |



新NISAでSBI証券
- クレカ積立のポイント付与率が高い
- 投資信託の保有でもポイントが貯まる
- ポイントで投資信託と国内株式が買える
- 好きなポイントで貯められる
SBI証券はクレカ積立だけでなく、投資信託を保有しているだけでもポイントが貯まります。
貯められるポイントも豊富なので、三井住友カードを使っている方を始め、幅広いユーザーにおすすめです。
サイト・アプリがリニューアルされて使いやすくなり、快適な投資ができます。
\ 国内株式個人取引シェアNo.1 /
楽天証券


つみたて投資枠・成長投資枠本数 | クレジットカード | ポイント |
241本・1,293本 | 楽天カード | 楽天ポイント |
新NISAの売買手数料 | クレカ積立金額 | ポイント付与率 |
無料 | 100円~10万円 | 0.5%~2.0%* |



旧NISAで楽天証券を使っています。
- 最大15万円までポイント還元(クレカ積立と楽天キャッシュ併用)
- 楽天ポイントで投資ができる
- サイトやアプリが使いやすい
- 無料で日経テレコン(楽天証券版)が読める
楽天証券は楽天カードユーザーに、とくにおすすめです。
楽天市場や普段の買い物で貯まった楽天ポイントを投資に使えます。
サイトやアプリも直感的に使えるので、ストレスなく投資ができます。
\ 新規口座開設数過去5年累計NO.1 /
マネックス証券


つみたて投資枠・成長投資枠本数 | クレジットカード | ポイント |
234本・1,181本 | マネックスカード dカード | マネックスポイント dポイント |
新NISAの売買手数料 | クレカ積立金額 | ポイント付与率 |
無料* | 100円~10万円 | 5万円以下:1.1% 5万円超過~7万円以下:0.6% 7万円超過~10万円以下:0.2% |
\ dカードクレカ積立最大1.1%ポイント還元 /
迷ったらココ!お年玉投資の疑問スッキリQ&A


【まとめ】お年玉投資で金融リテラシーが爆上がり


これからは、お年玉を「ただ貯める」から「育てて使う」時代へ変わっていきます。
かりに少額でも長期投資と家族の対話を通じて、子ども自身が考える力を養うチャンスです。
まずは家族でルールを決め、気軽に始めてみましょう。未来が変わるかもしれません。



以下がこの記事のまとめです。
- お年玉の使い道は「貯金」から「投資」へ
- マネー教育のベストタイミングは9歳前後
- お年玉は「投資・貯金・体験」の3つに分けるのが最適
- 親名義の新NISAで非課税メリットを活かすのが基本
- 投資経験を通じて金融リテラシーと主体性を育てる