職場から財形貯蓄を勧められたけど「金利が低くて、将来ほんとうに足りるの?」「新NISAの方がいいのかな…?」と思いませんか?
「財形貯蓄」と「新NISA」のどちらを優先すべきか迷っているなら答えは簡単です。
長期の資産形成を目指すなら、まず新NISAを優先しましょう。
もちろん投資にはリスクもありますが、財形貯蓄は「確実に貯まる」安心感があるものの、金利があまりにも低すぎます。
今の時代は物価高なので、元本確保だけではお金の価値を守り切れません。
この記事では「なぜ新NISAが財形貯蓄よりもオススメなのか?」という理由、財形貯蓄と新NISAの比較、併用か片方かを判断するポイントなどを詳細に解説します。
「もっと早く知っておけばよかった…!」と後悔する前に、あなたにあった資産づくりの選択肢が見つかります。
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財形貯蓄より「新NISA」がおすすめ

いま資産形成を始めるなら、利息がほぼ付かない財形貯蓄より新NISAを優先すべきです。
新NISAは「無期限・非課税」という強力な武器を持ち、年間360万円・生涯1,800万円まで運用益が丸ごと非課税。
預貯金中心の財形では到達し得ない、複利の加速度とリターンを得られます。
以下が、財形貯蓄よりも新NISAがオススメな理由です。
- 非課税メリットがケタ違い
- 売却枠が復活し、流動性が高い
- インフレに負けない
- 小額から積み立てできる
- いつでも設定変更できる

1つずつ見ていきましょう。
非課税メリットがケタ違い
財形住宅・年金の利息非課税枠は合わせて550万円が上限で、利率は年0.1%前後です。
対して新NISAの非課税枠は1,800万円で、株式の平均リターンは年3〜5%。
どちらも上限を超えた分には20.315%の税金がかかるので、財形の上限550万円では足りなくなります。
売却枠が復活し、流動性が高い
財形貯蓄は目的外の引き出しで利息に課税され、解約手続きも勤務先経由なので時間がかかるのが難点です。
もし転職で制度が使えなくなれば一括解約リスクも…。
新NISAならいつでも売却でき、数日で売却代金が口座に振り込まれます。
売却した非課税枠は翌年復活して再度使えるので、ライフイベントが読めなくても柔軟に資金計画を組めます。
インフレに負けない
たとえば物価が2%上がれば、利率0.1%の財形貯蓄は実質マイナスです。
これを新NISAで株インデックスに投資すれば、年3〜5%のリターンが期待できインフレを上回る実質成長が狙えます。
小額から積み立てできる
財形貯蓄の積立額は1,000円単位ですが、新NISAなら月100円から設定可能です。
「まずは小さく始めて徐々に増やす」戦略が取りやすく、投資初心者でも心理的ハードルが低いのが魅力です。
いつでも設定変更できる
例えば、急な出費があったり生活が厳しかったりすると、積立額を変更したいときってありますよね?
ですが、財形貯蓄の積立金額変更は、勤務先の担当部署を通して取扱金融機関に書面の提出が必要です。
めんどくさいし、頻繁に変更をお願いするのも気が引けます。
これが新NISAなら、スマホからいつでも簡単にパパっと設定変更OK。
積立額だけでなく、銘柄変更や売却もカンタンでストレスフリーです。
財形貯蓄と新NISAの比較


給与天引きでコツコツ貯める財形と、無期限・非課税で増やす新NISA。
両制度の特徴をひと目で比較し、共通点や違いを理解しましょう。
財形貯蓄と新NISAの制度比較



以下の比較表で理解できます。
項目 | 財形貯蓄 | 新NISA |
---|---|---|
対象者 | 企業に勤める人(パート・契約社員含む) 一般:年齢不問 住宅・年金型:55歳未満 | 日本在住の18歳以上 |
資金用途 | 一般:自由 住宅:マイホーム購入・リフォーム 年金:老後資金 | 用途制限なし |
積立・保有期間 | 一般:原則3年以上(1年経過後に払出可) 住宅・年金:5年以上+目的払出し | 非課税保有期間は無期限(制度は恒久) |
年間投資上限額 | 種類による(非課税利息は住宅+年金合算550万円まで) | 年間360万円(つみたて120万円+成長240万円) |
生涯非課税枠 | 住宅+年金の利息550万円(保険なら385万円) | 1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円) |
税制優遇 | 住宅・年金:利息等非課税(上限あり) | 運用益・配当・売却益が非課税 |
払出し制限・流動性 | 一般:比較的自由 住宅・年金:目的外払出しで課税 | いつでも売却可(売却枠は翌年以降再利用可) |
運用商品の自由度 | 預貯金・保険が中心(元本確保型) | 投資信託・株式など幅広い商品(市場連動型) |
主なメリット | 給与天引きで強制貯蓄 住宅ローン金利優遇 元本確保 | 無期限・生涯非課税 高い運用リターン期待 売却枠再利用 |
主なデメリット | 資金拘束・転職リスク・金利低め | 元本割れリスク・自己管理が必要 |



財形貯蓄は金利が低すぎるんだよなぁ…
財形貯蓄の種類と特徴
財形貯蓄は、目的ごとに「一般」「年金」「住宅」の3種類に分かれ、加入時の年齢制限や非課税枠、払出し制限がそれぞれ違います。
自由目的・老後資金・マイホーム取得の貯蓄など 「ライフイベントに合わせた使い分け」 をします。



財形貯蓄は3種類ありますが簡単です。
種類 | 主な目的・使途 | 年齢制限 (契約時) | 積立期間 | 払出し制限 | 税制優遇・ 非課税上限 |
---|---|---|---|---|---|
一般財形貯蓄 | 目的・年齢を問わず自由に使える貯蓄 | なし | 原則3年以上(1年経過後から払出し可) | 自由(目的外払出しOK) | 税制優遇なし |
財形年金貯蓄 | 老後資金を積み立て、60歳以降に年金形式で受取 | 55歳未満 | 5年以上 | 60歳以降(年金以外の引き出しには課税) | 財形住宅と合算し 利子等が550万円まで非課税(保険等は払込額385万円まで) |
財形住宅貯蓄 | マイホーム購入・リフォーム費用に充当 | 55歳未満 | 5年以上 | マイホーム購入・リフォーム以外の引き出しには課税 | 財形年金と合算し 利子等が550万円まで非課税 |
- 積立金はすべて給与から天引きされる
- 1,000円単位で毎月の積立額を設定できる
- 「一般」「年金」「住宅」の3種類を併用して複数契約もできる



財形貯蓄(一般・年金・住宅いずれでも可)を行っていると、貯蓄残高の10倍(上限4,000万円)までマイホーム購入やリフォームのための資金を借りられます。(*1年以上継続し、残高50万円以上ある場合)
新NISAの特徴
新NISAは恒久的な非課税投資制度で、売却益が無期限で非課税になります。
投資枠は年間最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)で、生涯最大1,800万円まで非課税で投資できます。
さらに売却分の枠は翌年以降に復活するので、リバランスや利益確定を行っても非課税メリットを失いません。
長期・積立・分散投資をベースに、ライフステージに合わせて資産を育てられる「国民向けマスト制度」といえます。



以下が新NISAの内容です。





財形貯蓄より新NISAが好きです。
それでも財形貯蓄と新NISAで迷ったときの判断基準


給与天引きで「守る」財形貯蓄と、非課税で「増やす」新NISA。
併用がいいのか片方がいいのか、迷ったときの判断基準を整理します。



以下が「併用か片方か」を判断するポイントです。
選択肢 | こんな人におすすめ | 主なメリット | 注意点 |
---|---|---|---|
財形貯蓄+新NISA(併用) | ・毎月3〜5万円以上を10年以上積み立てられる ・住宅購入や老後資金を同時並行で準備したい ・勤務先に財形制度があり、福利厚生を活かしたい ・リスク分散を重視したい | ・利息と運用益のダブル非課税で節税効果大 ・預貯金(財形)と株、投信(新NISA)のハイブリッドでリスク分散 ・低金利住宅ローンなど福利厚生も使える | ・資金が拘束され家計がタイトになりやすい ・残高や非課税枠の管理が必要 ・財形は目的外解約時に課税ペナルティ |
財形貯蓄のみ | ・元本割れリスクを避けたい ・5年以内に住宅頭金をピンポイントで貯めたい ・会社の財形住宅融資(金利優遇)を利用したい ・転職予定がない | ・元本割れしない預貯金中心で安心感大 ・給与天引きなので強制力が高く家計管理が楽 ・住宅、年金財形なら利息が非課税 ・低金利住宅ローンなど福利厚生も使える | ・低金利でお金が増えにくい ・財形制度がない会社へ転職すると解約扱いで利息課税 ・インフレに弱い |
新NISAのみ | ・自営業、フリーランス、転職が多いなど企業制度が使えない ・積極的に資産を増やしたい ・銘柄選択や資産配分を自分で管理できる | ・運用益が非課税で複利効果&高リターンを狙える ・生涯1,800万円までの大きな非課税枠 ・売却しても投資枠が翌年に復活する | ・元本割れのリスクあり ・積立設定・銘柄選定を自分で行う必要がある ・生活防衛費を確保しないと投資に回しすぎる恐れあり |



勤務先は財形貯蓄がないので、新NISAやiDeCoをやっています。
新NISAにオススメの証券会社


新NISAをフル活用するなら、ネット証券が必須です。
ここでは、お得に安心してスタートできる厳選3社を紹介します。



1つずつ見ていきましょう。
SBI証券


つみたて投資枠・成長投資枠本数 | クレジットカード | ポイント |
250本・1,281本 | 三井住友カード Oliveなど | Vポイント dポイント PayPayポイント Pontaポイント JALマイル |
新NISA売買手数料 | クレカ積立金額 | ポイント付与率 |
無料 | 100円~10万円 | 0.5%~3.0%※ |
\ 国内株式個人取引シェアNo.1 /
楽天証券


つみたて投資枠・成長投資枠本数 | クレジットカード | ポイント |
241本・1,293本 | 楽天カード | 楽天ポイント |
新NISAの売買手数料 | クレカ積立金額 | ポイント付与率 |
無料 | 100円~10万円 | 0.5%~2.0%* |
\ 新規口座開設数過去5年累計NO.1 /
マネックス証券


つみたて投資枠・成長投資枠本数 | クレジットカード | ポイント |
234本・1,181本 | マネックスカード dカード | マネックスポイント dポイント |
新NISAの売買手数料 | クレカ積立金額 | ポイント付与率 |
無料* | 100円~10万円 | 5万円以下:1.1% 5万円超過~7万円以下:0.6% 7万円超過~10万円以下:0.2% |
\ dカードクレカ積立最大1.1%ポイント還元 /
よくある質問


- 財形貯蓄より新NISAがオススメなのはなぜ?
-
新NISAは運用益が無期限・非課税で、年間360万円・生涯1,800万円まで非課税枠があります。株式等で年3〜5%のリターンも期待でき、インフレにも強く、売却しても枠が翌年に復活します。これに対し財形貯蓄は金利が低く、非課税枠も550万円までと限られているからです。
- 財形貯蓄と新NISAは併用すべき?
-
併用もアリです。たとえば月に3〜5万円以上を10年以上積立できる人や、財形住宅貯蓄の低金利マイホーム融資などの福利厚生を活かしたい人には併用がおすすめです。財形は元本確保の貯蓄、新NISAは非課税で増やす投資としてバランスが取れます。
- 新NISAはいつでも売却できるの?
-
はい、新NISAはいつでも売却でき、売却代金は数日で口座に入金されます。しかも、売却した非課税枠は翌年に再利用可能なので、資金計画も柔軟に立てられます。
【まとめ】迷うなら財形貯蓄よりも「新NISA」をしよう


低金利の財形貯蓄に比べ、新NISAは非課税・高リターン・柔軟性に優れた資産形成手段です。
まずは少額からでもスタートして、将来のために資産を育ててみましょう。
以下が今回のまとめです。
- 新NISAは運用益が無期限・非課税、生涯1,800万円まで非課税枠が使える
- 流動性が高く、売却しても翌年に非課税枠が復活する
- インフレに強く、年3〜5%のリターンが期待できる
- 月100円から始められ、スマホで積立・銘柄変更も簡単
- 財形貯蓄との併用もアリ。福利厚生を活かしながらリスク分散できる