フリーターのあなたはこんな思いや経験ありませんか?
- 家賃、食費、光熱費を払えば、手元に残るのはわずかで貯金や投資なんてムリ
- 友達や同世代のSNSを見て、旅行や贅沢な食事の投稿にため息が出る
- 「このままじゃダメだ…」と思いつつ、日々が過ぎていく
フリーターの収入は低く不安定なので、貯金もなかなか増えないですよね。
でも、将来の自分を守るために、今からできることがあるんです。
それが新NISA。
新NISAは少額でもコツコツ続ければ、将来の自分の助けになります。
この記事では、新NISAの基本、フリーターでも無理なく続けるコツ、リスクを抑えながら資産形成するための具体的なアドバイスなど徹底解説します。
この記事を最後まで読んだとき、きっとあなたは「やってみよう」という気持ちに変わるはずです。
諦めるのはまだ早い!
まずは将来のための一歩を踏み出しましょう。
あなたの人生は、あなた自身の手で変えられます。
当サイトは投資において、個人の見解や実績など情報提供を目的としています。投資の正確性や安全性を保証するものではありません。掲載内容によって生じた損害等の責任は一切負いかねますのでご了承ください。投資の最終判断はご自身でお願いします。
フリーターこそ新NISAを始めるべき理由
フリーターの収入は低く不安定なため、なるべく早く新NISAで将来の資産形成を始めることが重要です。
フリーターこそ新NISAを始めるべき理由は、以下の通りです。
- 低収入で不安定なので将来の見通しが立てにくい
- 物価上昇(インフレ)に備えられる
- 年金が少なくなる
- 将来の選択肢が広がる
1つずつ見ていきましょう。
低収入で不安定なので将来の見通しが立てにくい
国税庁の民間給与実態統計調査(令和4年分)によると、フリーターの平均年収は約201万円で、1ヶ月あたり約16万7,500円です。
正社員の平均年収と比べると以下のようになります。
【フリーター】約201万円➡1ヶ月あたり約16万7,500円
【正社員】約523万円➡1ヶ月あたり約43万5,800円
正社員の平均年収は約523万円なので、年間300万円以上の大きな差があります。
フリーターは個人で国民年金、国民健康保険、所得税、住民税も払わないといけないので、だいたいは手取りが平均より少なくなります。
さらに、ボーナスや手当、退職金などのまとまった収入はほぼなく、昇給も少ないので年収にかなりの差が出てしまいます。
フリーターは収入が不安定だからこそ、将来に向けた備えが必要です。
フリーターの頃は、ボーナスがズルいって思ってた。
物価上昇(インフレ)に備えられる
物価が上昇すると、同じ金額の現金でも以前より購入できるものが減ります。
例えば、1年前に100円で買えたものが、現在は110円になっている状況です。
今後は物価が大幅に下がるとは考えにくいので、ただ現金を持っているだけでは不十分です。
物価上昇に強い資産に投資し、資産価値を保ちながら増やしていくことが、将来的な生活の安定につながります。
子供の頃は自動販売機のジュースが1本100円でした。
年金が少なくなる
ほとんどのフリーターは国民年金のみなので、厚生年金の正社員と比べてもらえる額が大幅に少ないです。
日本年金機構のデータ(令和6年度)では、国民年金の月額は満額で68,000円です。
満額は20歳~60歳までの40年間、すべて払ったらもらえる金額です。
他にもフリーターの年金が少なくなる主な理由は以下の通りです。
- 国民年金保険料の未納や免除が多い
- 厚生年金に加入できない期間が長い
- 将来的な年金制度の変更による影響
公的年金に頼り切るのは、あまりにもリスクが大きいので、自分で老後の資金を準備する必要があります。
年金はないものとして考えています。
将来の選択肢が広がる
資産形成は、単に老後のためだけではありません。
長期的な視点で資産運用を行うと、以下のような将来の選択肢が広がります。
- 独身を楽しむ
- 車、マイホームの購入
- 結婚や子育てなどの備え
- キャリアチェンジやスキルアップ
- 起業やフリーランスとしての独立
資産運用で得た利益を元手に、転職や資格取得で正社員になれたり、独立したりも可能です。
車、マイホーム、結婚や子育てなどのライフプランの変化に備えるのもアリです。
独身で気楽に生きたり、大好きな趣味に没頭することもできます。
お金はないよりある方が幸せ。
フリーターでも新NISAで資産形成ができる理由
フリーターは、月々の収入が不安定で投資に回せるお金が限られます。
ですが、月々の余剰資金をコツコツと積立投資に回すことで、時間をかけて資産形成できます。
フリーターでも新NISAで資産形成ができる理由は、以下の通りです。
- まとまった資金は不要
- 積立額の変更可能
- 困ったら現金化できる
- 利益が非課税
- 非課税期間が無期限
- ドルコスト平均法で安定
- 複利効果アップ
- 自動積立
- 専門家のサポート
1つずつ見ていきましょう。
まとまった資金は不要
新NISAはネット証券の利用で、月100円から投資できます。
ジュース一本程度の金額から投資できるので、始めやすいです。
まとまった資金が必要と思うかも知れないけど、そんなことはありません。
積立額の変更可能
ネット証券なら積立額がスマホから変更できるので、収入が不安定でも安心です。
収入が多い月は積立額を増やし、出費がかさむ月や収入が減った月は減らすこともOK。
さらに、積立の一時停止や再開もできます。一時停止してもそれまで積み立てた分の運用は可能です。
スマホから簡単にできるのでラクちん。
困ったら現金化できる
急な出費が必要になっても、投資した資金を現金化できます。
例えば、急な出費は以下のようなことがあります。
- 車の車検を受ける
- 友達の結婚式に招待される
- 家電が壊れる
- 病気やケガで病院に行く
さらに、すべて売って現金化せずに、一部だけ売ることもできます。
必要なとき資金を引き出せる安心感があるから、続けられる。
利益が非課税
通常投資の利益は約20%の税金がかかるので、10万円の利益なら、約2万円が税金で引かれます。
さらに、税金が引かれるということは、利益が所得としてカウントされているということなので、利益の金額次第では他の税金も上がる可能性があります。
ですが、新NISAは税金が一切かからず、利益が100%自分のものです。
新NISA口座 | 課税口座(通常投資) | |
---|---|---|
利益に対する税金 | なし | あり (20.315%) |
非課税枠 | あり (1,800万円まで) | なし |
新NISAは、税金を気にしなくていいのが嬉しいです。
約20%が非課税はデカい。
非課税期間が無期限
旧NISAでは口座によって5年や20年の期限がありましたが、新NISAは非課税期間が無期限です。
非課税期間が無期限だと、以下のメリットがあります。
- 税金を気にしなくていい
- 暴落しても回復するまで待てる
- いつでも始められる
- いつでも引き出せる
- 長期で資産運用できる
非課税期間が期限ありだと、期限後は税金がかかる課税口座に移すか、売却するかですが、それも不要です。
かりに期限ギリギリで暴落したら最悪ですが、期限がないので回復するまで待つことができます。
20歳から始めて老後まで積立すると40~50年あるので、その間も続けやすくなります。
デメリットは、目的がないと辞め時が分かりにくくなることかな。
ドルコスト平均法で安定
定期的な一定金額の積立では、ドルコスト平均法の効果が得られやすくなります。
例えば、毎月1万円ずつ投資信託を購入すると、以下のようになります。
シミュレーション例(月1万円ずつ投資) | |
---|---|
ドルコスト平均法 | 【1ヶ月目】価格100円、100口購入 【2ヶ月目】価格80円、125口購入 【3ヶ月目】価格120円、83口購入 |
合計 | 3万円で308口購入 |
平均購入価格 | 約97円(3万円 ÷ 308口) |
表のようにドルコスト平均法は、価格が高い時は少なく、安い時は多く自動で買い続けることができるので、平均的な価格で購入できます。
プロでも先を読むのは難しいので、ドルコスト平均法はおすすめ。
複利効果アップ
定期的な一定金額の積立では、複利効果がアップしやすくなります。
投資には「単利」と「複利」があります。
意味 | (例)年利5%で100万円を投資した場合 | |
---|---|---|
単利 | 元本にだけ利益がつく | 1年ごとに、ずっと5万円 |
複利 | (元本+利益)にさらに利益がつく | 【1年目】100万円+5%=105万円 【2年目】105万円+5%=110万2,500円 【3年目】110万2,500円+5%=115万7,625円 |
長期間運用するほど、利益が利益を生むので、資産の増加が加速していきます。
自動積立
新NISAでは、一度設定すれば、毎月自動的に積立投資ができます。
証券会社によっては、毎日積立もできます。
自動積立は、以下のメリットがあります。
- 毎回購入手続きをしなくていいので、めんどくさくない
- 買い忘れを防げる
- 感情に左右されない
- 忙しくて時間がなくてもできる
長期間続けるには、めんどくない方が絶対いいです。
「あっ!今月買い忘れてた!」なんてことも防げます。
毎回購入手続きをしていると、「今回は多く買っちゃおうかな」など、感情が邪魔をして高値で買ってしまうかも知れません。
時間がなくても放置でできるので、自動積立のメリットは大きいです。
結局は気絶投資がベストかも。
専門家のサポート
ここで言う「専門家のサポート」とは、公的機関(金融庁など)や証券会社の記事や動画です。最初はネットから信頼性の高い無料の情報で探しましょう。
ネット証券会社なら、投資情報やセミナー動画など、さまざまな情報が無料で見られることも多いです。
間違っても、店舗の専門家や窓口で相談する必要はありません。
店舗で相談すると、相談料や手数料が発生することが多いです。
収入が不安定なフリーターには、費用対効果の面でメリットが大きいとは限らず、相談料などのコストは無視できない負担です。
店舗の専門家や窓口もボランティアではないので。
さらに、ある程度知識がない状態で店舗の窓口で相談すると、手数料が高い投資商品をすすめられることもあります。
最終的に損失が出ても「投資は自己責任ですから。」って言われます。
新NISAなら無料の情報でも、十分やっていけます。
情報収集していたら知識が身に付くので、結局は「相談しなくていいや」ってなります。
新NISAはフリーターにお得な制度
フリーターにとって、新NISAが一番やりやすい理由は「非課税期間が無期限&利益も非課税」だからです。
以下が新NISAの基本情報です。
- 制度の期限なし
- 年間投資額360万円まで税金なし
- 投資した金額が1,800万円まで税金なし
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用OK
- 売っても非課税枠が翌年に復活
- 18歳以上が利用できる
投資を始めるなら、まずは新NISAからです。
やらない手はない。
新NISAのメリットとデメリット
フリーターにとって、新NISAは多くのメリットがありますが、デメリットもあるので理解しておきましょう。
メリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
月100円から投資できる 利益はすべて手元に残る 投資期限や非課税期限なし 柔軟性が高い 翌年に非課税枠が復活 確定申告不要でめんどくない | 元本保証ではない どの商品を選ぶか迷う 短期売買は不向き リスクが高い商品もある |
1つずつ見ていきましょう。
メリット
月100円から投資できる
以前は投資をするなら、まとまった資金が必要でしたが、今は月100円から投資できます。
月100円からなので心理的ハードルが低く、少額なら「失敗しても大丈夫」という安心感があります。
金融庁「リスク性金融商品販売に係る顧客意識調査結果(令和3年)」によると、資産運用を行わない理由の上位3位は以下の通りです。
第1位:余裕資金が無いから(56.7%)
第2位:資産運用に関する知識が無いから(40.4%)
第3位:購入・保有することに不安を感じるから(26.3%)
資金に余裕がなくても始められるので、いい時代になりました。
利益はすべて手元に残る
「せっかく利益が出ても、税金で引かれたら意味ない」ですよね?
でも安心して下さい。
新NISAは、非課税枠内の利益がすべて手元に残ります。
もし、通常投資で30万円の利益なら、約6万円が税金で持っていかれます。
30万円(利益)-約6万円(税金約20%)=約24万円(手取り)
ですが、新NISAなら税金で引かれるはずの6万円も手元に残ります。
利益が大きくなるほど、恩恵も大きいです。
投資期限や非課税期限がない
旧NISAの非課税期間は、一般NISAが5年間、つみたてNISAが20年間と制限がありました。
非課税期間が設定されている場合、その期間内に売るか、期間後は課税口座に移す必要があります。
もし、非課税期間が終わるころに暴落があって、マイナスになったらたまりません。
ですが、新NISAは非課税期間が無期限なので、税金や手続きの心配が不要です。
そもそも新NISA制度そのものが無期限なので、いつでも始められて、生涯にわたって非課税で投資できます。
初心者でも、やりやすくなりました。
柔軟性が高い
新NISAの魅力は、ライフステージの変化やリスク許容度に合わせた「柔軟性の高さ」です。
ライフステージの変化は、就職・転職・引っ越し・結婚・出産・マイホーム購入・定年などです。
新NISAは以下のように、自由度が高いです。
- いつでも売却OK
- 資金不足なら停止OK
- 停止してもいつでも再開OK
予期しない出費があっても、すぐ売って資金調達できます。
収入が減るなど、資金不足になれば停止もOK。
停止しても、これまで投資した分はそのまま運用できて、設定すればいつでも再開できます。
いざとなったら、こうすればいいという安心感がいい。
翌年に非課税枠が復活
旧NISAでは、売却すると売却分の非課税枠は消失していました。
ですが、新NISAでは売却した分の非課税枠が翌年に復活します。
将来的に、こんな使いかたができます。
就職・転職・引っ越しなどでまとまった資金が必要になったので、保有していた投資信託の一部を売却する。翌年、非課税枠が復活したら老後資金などの準備を始める。
株価が上昇したら、一部を売却して利益を得る。翌年、非課税枠が復活したら、再び別の銘柄に投資する。
非課税枠がすべて復活しても、非課税で投資できる金額は年間360万円まで(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円の合計)です。
どうしても必要なときだけ売ろう。
確定申告不要でめんどくない
確定申告って、めんどくさいですよね?
でも新NISAの利益は非課税なので、確定申告は必要なし。
仕事で忙くても、めんどくさくても、手間や負担をかけずに資産形成を続けられます。
積立設定したら、あとは放置でもOK。
デメリット
元本保証ではない
新NISAは投資なので、元本保証ではありません。
株式や投資信託などは、経済状況や企業業績などの影響で価格が変動するからです。
ですが、株式市場は長期的に見れば成長する傾向にあります。
短期的な損失に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続ければ損をする可能性は低くなります。
どっしり構えて。
どの商品を選ぶか迷う
新NISAの投資商品選びは、大型書店で一冊の本を選ぶようなものです。
膨大な本の中から自分に合った一冊を見つけるのは大変ですが、ジャンルを絞ったり、人気ランキングを参考にしたり、店員さんに聞くことで選びやすくなります。
投資でも自分の目的やリスク許容度を明確にして、専門家の意見を参考にすると、商品選びで迷いにくくなります。
ここで言う「専門家の意見」とは、公的機関(金融庁など)や証券会社の記事や動画です。最初はネットから信頼性の高い無料の情報で探しましょう。
人気ランキングや誰かに聞くのは、あくまで参考として。
短期売買は不向き
新NISAは長期的な資産形成が目的なので、短期売買で利益を狙う戦略は不向きです。
短期売買を頻繁に繰り返すと、非課税枠が足りなくなるかもしれません。
投資金額分の非課税枠の復活は翌年なので「今買いたい」ってなっても買えなくなります。
高値買いや安値売りを避けるためにも、頻繁な売買はやめましょう。
複利効果も減るので、長期で構えよう。
リスクが高い商品もある
新NISAの商品は「金融庁の基準を満たした投資信託」ですが、それでもリスクの高い商品も含まれています。
投資でいうリスクとは「プラスとマイナスの振れ幅」のことです。
リターン(利益)とリスクの関係性は、以下の通りです。
リスク | プラスとマイナスの振れ幅 | リターン(利益)と損失の関係 |
---|---|---|
高い | 大きい | 高リターンだけど損失も大きい可能性 |
低い | 小さい | 低リターンだけど損失は小さい可能性 |
例えば、以下の投資商品はリターンが大きい反面、損失のリスクも高いです。
- 個別株
- 新興国株
- 特定のグループ(セクター)に集中した投資信託
逆に債券などは、リターンは低いですがリスクも低くなります。
ハイリスク商品は、メインではなく、サブで狙うならアリかも。
フリーターでも無理なく積立を続けるコツ
フリーターでも無理なく積立を続けるには、以下のコツがあります。
- 少額から始めて習慣化する
- 収入の5%を積み立てる
- 自動積立設定で投資していることを忘れる
1つずつ見ていきましょう。
少額から始めて習慣化する
フリーターの収入は、繁忙期や閑散期で大きく変動することがありますが、少額なら収入が減った月でも無理なく続けやすいです。
シミュレーションでは、毎月5,000円を年利5%で30年間運用したら、将来の運用額は416万円になります。
成功体験を積み重ねると、モチベーションも維持しやすくなります。
積立設定は給与日の翌日などにすると「給与が入ったら投資」という習慣が自然と身につきます。
もし、無理な高額設定をすると、投資資金を捻出するためにプレッシャーを感じるかもしれないので気を付けましょう。
投資しすぎて、生活が苦しいNISA貧乏にならないように。
収入の5%を積み立てる
一般的には、収入の10%~20%を貯蓄や投資に回すことが推奨されていますが、フリーターに20%はキツすぎます。
国税庁の民間給与実態統計調査(令和4年分)によると、フリーターの平均年収は約201万円で、1ヶ月あたり約16万7,500円です。
16万7,500円の5%は8,375円なので、もし月額8,375円を年利5%で20年間運用したら以下になります。
8,375円(月額)×5%(年利)×20年間=344万円(将来の運用額)
収入の5%でもすごいですよね?
新NISAは100円から投資できますが、あまりにも少なすぎると達成感が得られにくく、多すぎると生活が苦しくて挫折しやすいです。
収入の5%なら、両方のバランスがとれた無理のない目標設定と言えます。
年間の平均収入をもとに、最低限の投資額を設定するのもアリ。収入の5%で問題なければ、6%や7%へ増やすのも検討しよう。
自動積立設定で投資していることを忘れる
自動積立をして投資していることを忘れることには、以下のメリットがあります。
- 手間を省ける
- 「忘れずに」「確実に」積立を続けられる
- 感情に左右されない
証券口座にログインして、銘柄を選んで、購入する。この一連の手続き、毎回やるのはかなり手間ですよね。
手動だと、積立設定を忘れてしまうこともありえます。
自動積立は、手間なく確実に計画通りの投資を続けられるのが最大の魅力です。
自動設定でラクしよう!
また、価格が下がると不安になって、つい売ってしまったり…。
売った後に価格が上がって「やってしまった!」なんてことも。
投資は価格変動がつきものなので、短期的な変動に一喜一憂せず続けられます。
自動設定をして、投資に感情を持ち込まない。
また、自動積立設定には以下のポイントがあります。
- 給与日の翌日など、確実に入金される日を選ぶ
- 投資アプリやサイトの通知をオフにする
給与日の翌日など確実に入金される日を選ぶと、月の支出が始まる前に投資ができます。
もし給与日が25日なら、26日や27日に設定します。
そうすれば、口座の残高不足による積立の失敗を防ぎ、毎月安定して継続できます。
貯金も投資も先取りが鉄則。
さらに自動積立設定では、投資アプリやサイトの通知をオフにしましょう。
毎日通知が来ると、投資額や資産状況が気になり、不安やストレスが増えます。
日々の株価チェックやニュースの追跡は時間と労力を消費するので、通知オフで時間を削減し、自分の生活や他の重要な活動に時間を使いましょう。
自動積立後の投資状況の確認や見直しは、半年か一年に一度でOK。
投資資金がないときの捻出方法
新NISAをしたいけど、どうしても投資資金がないときもあるかもしれません。
ですが、投資資金がなくても、工夫次第で資金を生み出すことができます。
投資資金がないときの捻出方法は以下の通りで、捻出方法を複数組み合わせるとさらに効果的です。
- 家計簿アプリや紙に収支を書き出す
- 固定費を見直す
- 外食やコンビニの回数を減らす
- 月に1日だけバイトや副業を増やす
- フリマアプリで不用品を売る
- 実家で生活する
1つずつ見ていきましょう。
家計簿アプリや紙に収支を書き出す
家計簿アプリや紙に収支を書き出すことは、記録すること以上の大きな効果があります。
始めは面倒かもしれませんが、収支を明確に可視化すると金銭感覚が敏感になり、無駄な支出を削減できます。
多くの人は、自分の支出を正確に把握していないので、無駄な支出がどこにあるか気付いていません。
収支を書き出せば、多かれ少なかれ投資資金を捻出できます。
まずは1ヶ月だけでいいから試してみて。無駄な支出にビビります。
固定費を見直す
固定費の見直しは、一度行えば長期的で絶大な効果があります。
上手くいけば、年間で数十万円の資金を捻出することもできます。
見直す固定費の例は以下の通りです。
- 家賃
- 光熱費
- 通信費
- 保険
- 使っていないサブスク
- 不要なオプションサービス
大事なのは生活の質を下げすぎないこと。
例えば、安すぎるアパートに引っ越したら周りがうるさくて眠れなかったり、スマホをなかなか繋がらない格安SIMに変えてイライラしたりするのはNG。
保険を同じ補償内容のネット型に変えたり、不要な特約を外したりしましょう。
我が家は年間40万円捻出できたので、月額33,000円くらい投資できます。
外食やコンビニの回数を減らす
とくに一人暮らしだと食事の準備は面倒なので、ついつい外食やコンビニに頼っちゃいますよね?
ですが、外食やコンビニは手軽で便利な分、多くの資金を消費します。
以下のようなことから少しずつ始めれば、投資資金を調達できます。
- 自炊する(まずは週1から・時短レシピ・まとめて作り置き)
- 水筒を持参する
- ドラッグストアやスーパーを利用する
- 必要最低限の現金だけ持って出かける
1日500円調達できたら、1ヶ月で約15,000円。1年で約18万円になります。
大事なのは、一気にやめず段階的に少しずつ減らすこと。
続けることが大事なので、月に1~2回程度の外食はOKにするなどして、モチベーションを維持しましょう。
やり始めたら、お金の減りが少ないことを実感しました。
月に1日だけバイトや副業を増やす
月のスケジュールに1日だけバイトや副業を追加すると、生活リズムを保ちつつ投資資金を捻出できます。
単発バイトやスキマバイトなら調整しやすく、月一でも追加しやすいです。
例えば、1日だけ時給1,000円で8時間働けば8,000円。年間なら8,000円×12ヶ月=96,000円投資できます。
短時間で、その分日数を増やすのもアリだね。
フリマアプリで不用品を売る
フリマアプリで不用品を売ることは、低コストで始められて即効性があります。
さらに部屋がスッキリするおまけ付きです。
1年以上使っていないものは、売ることを考えましょう。
意外に高値で売れるかも。
実家で生活する
実家で生活すれば、ダントツで一番効果的です。
節約効果はハンパなく、家賃、食費、光熱費、その他などを合わせると、年間100万円超えも珍しくありません。
自分が実家に帰ったときの、生活費比較は以下の通りです。
項目 | 今の暮らし | 実家暮らし | 予定節約額(月額) | 予定節約額(年間) |
---|---|---|---|---|
家賃 | 7.2万円 | 0円 or 家に入れる金額 | 7.2万円 | 86.4万円 |
食費 | 4万円 | 3万円 | 1万円 | 12万円 |
光熱費 | 2万円 | 1万円 | 1万円 | 12万円 |
通信費 | 0.5万円 | 0.5万円 | 0万円 | 0万円 |
交通費 | 1万円 | 1万円 | 0万円 | 0万円 |
娯楽・交際費 | 4万円 | 4万円 | 0万円 | 0万円 |
雑費 | 5万円 | 2万円 | 3万円 | 36万円 |
合計 | 23.7万円 | 11.5万円 | 12.2万円 | 146.4万円 |
予定節約額は毎月12.2万円で、年間なら146.4万円です。
毎月12.2万円を積立して、年利5%で20年間運用すると5,015万円になります。
節約効果がすごすぎるので、実家に住めるなら試してみるのもアリです。
もし実家で生活するなら、節約した資金をすべて投資に回さず、家事や生活費を分担して、家族と良好な関係を築く方が良さそうですね。
自分は実家に戻ることにしました。
フリーターにおすすめの運用方法
フリーターが投資をするとき、とくに運用方法が大事です。
フリーターにおすすめの運用方法は以下の通りです。
- ゴールを決める(目標・期間・金額)
- ネット証券とネット銀行を連携させる
- 収入増加分を投資に回す
- 徐々に増額する
- ポイント投資も利用
- 安定を目指す
- 感情を排除する
1つずつ見ていきましょう。
ゴールを決める(目標・期間・金額)
あなたは旅行に行くとき、目的地・期間・予算を決めますよね?
例えば「東京に2泊3日、5万円で行く」など。
投資でも同じです。
以下のような、具体的で明確なゴールを設定すると、迷わず行動できて、長期的なモチベーション維持にもつながります。
- 3年後に100万円を貯めて、海外旅行に行く
- 5年後に200万円を貯めて、車を買う
- 10年で300万円の貯金を作る
いずれ徐々に調整してもOKなので、まずはゴールを決めましょう。
自分は短くても15年以上運用します。
ネット証券とネット銀行を連携させる
同じ会社のネット証券とネット銀行を連携させると、以下のようなメリットがあり、便利で効率よく投資ができます。
- 資産管理がラク
- 自動入出金や自動積立で、手間が省ける
- リアルタイムで資金移動ができる
- 預金金利優遇やATM手数料無料など投資以外でも有利
仕事が終わった深夜でも、時間が不規則でも、スマホひとつで簡単に操作できるので、時間を気にせず運用できます。
めんどくないのが一番。
収入増加分を投資に回す
臨時収入、昇給、バイトの掛け持ちなど、収入増加分を投資に回す戦略はとても有効です。
収入増加分を投資に回すメリットは以下の通りです。
- 生活水準を落とさずに投資額を増やせる
- 複利で資産増加スピードが加速する
- 将来の経済的な自由度が向上する
例えば、月に1万円の投資額が増えたとして、年利5%の運用を続けたシミュレーションは以下の通りです。
収入増加分(月額) | 期間 | 元本 | 想定利回り | 将来の運用資産額 |
---|---|---|---|---|
1万円 | 10年 | 120万円 | 5% | 約155万円 |
1万円 | 15年 | 180万円 | 5% | 約267万円 |
1万円 | 20年 | 240万円 | 5% | 約411万円 |
上記分が今までの投資額に、さらに上乗せされると思うとすごいですよね?
できるだけ収入増加分を投資に回すことをおすすめします。
月額2万円、3万円って、上乗せしたらヤバいですね。
徐々に増額する
収入が不安定なフリーターは、徐々に投資額を増額することで心理的なハードルを下げられます。
重要なのは、自分のペースを守り、焦らず、長期的な視点を持って取り組むこと。
例えるなら、泳ぎ方を習うときにいきなり深いプールに飛び込まず、浅いプールで足の届くところから練習するのと同じです。
投資も同様に、徐々に増額することで、大きい額に慣れる準備が整います。
他人の投資額は気にしないように。上を見たらキリがありません。
ポイント投資も利用
証券会社にもよりますが、クレカ積立は「購入時につく還元ポイント」と「投資商品を保有している間もらえるポイント」があります。
さらに、普段の買い物でもらえるポイントも投資に回せる証券会社もあります。
通常の投資に加えて、このポイントも投資に回すことで、投資額をさらに増やせます。
ポイント自動投資設定すればラクです。
安定を目指す
フリーターは短期間で大きなリターンを狙うよりも、リスクを最小限に抑えて、時間をかけて資産を増やす方が堅実です。
信託報酬(手数料)が低いインデックスファンド(投資信託)を中心に、少額から定期的な投資をおすすめします。
インデックスファンドは、プロの運用者が市場を分析し適切な銘柄を選んでくれるので安心して投資できます。
無理に大きなリターンを狙って損失が出たら、ご飯が食べられなくなります。
感情を排除する
フリーターにとって、新NISAの最適な運用方法は「感情を排除した自動化された投資戦略」をとることです。
恐怖や欲望などの感情は短期的な相場の変動に影響されやすく、非合理的な投資判断をしがちです。
投資に感情を持ち込むと、以下のようなことが起きます。
- 少しでも損失が出ると焦って売る
- 今すぐ買わないとチャンスを逃すと思い結局高値で買う
- 過去の失敗を恐れて、新しい投資に挑戦できない
- 周りの人が買っているから自分も買う
相場の変動を読むことはプロでも難しいので、アマチュアは絶対に分かりません。
とにかく感情を排除しましょう。
自分も妻も気絶投資です。
金額別・利率別シミュレーション
金融庁や証券会社のサイトからシミュレーションすると以下のことが分かり、将来をイメージしやすくなります。
- 積立で将来いくらになるか
- 目標金額達成までの「毎月の積立額」「積立期間」「必要な利回り」
まずは気軽にシミュレーションしましょう。シミュレーションは以下のどれでもOKです。
以下はシミュレーション結果の一例です。
想定利回り年率3%・積立期間20年の場合。
毎月の積立金額 | 元本(積立期間20年) | 運用収益(年率3%) | いくらになるか(想定) |
---|---|---|---|
1,000円 | 24万円 | 9万円 | 33万円 |
3,000円 | 72万円 | 26万円 | 98万円 |
5,000円 | 120万円 | 44万円 | 164万円 |
7,500円 | 180万円 | 66万円 | 246万円 |
1万円 | 240万円 | 88万円 | 328万円 |
1.5万円 | 360万円 | 132万円 | 492万円 |
2万円 | 480万円 | 177万円 | 657万円 |
2.5万円 | 600万円 | 221万円 | 821万円 |
3万円 | 720万円 | 265万円 | 985万円 |
5万円 | 1,200万円 | 442万円 | 1,642万円 |
想定利回り年率5%・積立期間20年の場合。
毎月の積立金額 | 元本(積立期間20年) | 運用収益(年率5%) | いくらになるか(想定) |
---|---|---|---|
1,000円 | 24万円 | 17万円 | 41万円 |
3,000円 | 72万円 | 51万円 | 123万円 |
5,000円 | 120万円 | 86万円 | 206万円 |
7,500円 | 180万円 | 128万円 | 308万円 |
1万円 | 240万円 | 171万円 | 411万円 |
1.5万円 | 360万円 | 257万円 | 617万円 |
2万円 | 480万円 | 342万円 | 822万円 |
2.5万円 | 600万円 | 428万円 | 1,028万円 |
3万円 | 720万円 | 513万円 | 1,233万円 |
5万円 | 1,200万円 | 855万円 | 2,055万円 |
必ずその通りになるとは限りませんが、シミュレーションはとても大事です。
失敗しない投資商品の選び方
投資商品を買うときは、以下を参考に選ぶと失敗する確率をかなり減らせます。
- 投資商品の種類と特徴を知る
- インデックスファンドを選ぶ
- 信託報酬(手数料)が年間0.5%以下
- 純資産残高が100億円以上ある
- 運用実績や評判が良い
- 保有し続けられると思える
1つずつ見ていきましょう。
投資商品の種類と特徴を知る
投資商品は、株式、投資信託、債券、REIT(不動産投資信託)やコモディティ(金、原油)などがあり、それぞれ特徴が違います。
以下の表は必ず見ておきましょう。
投資商品 | 仕組み | 特徴 |
---|---|---|
株式 | 企業の所有権の一部を買う | 企業の業績や市場の動向に大きく左右されるため、価格変動が大きい |
投資信託 (インデックスファンド) | 投資家から資金を集めてプロが運用する | 一つの投資信託で複数の株式や債券に分散投資できる |
債券 | 国や企業などにお金を貸し、一定期間後に元本と利息を受け取る | 株式に比べて価格変動が少なく、リターンが安定している |
REIT (リート) | 不動産を直接購入せずに、不動産市場に投資できる | 投資信託の不動産タイプ(不動産投資信託) |
コモディティ (金、原油など) | 金、原油、農産物などに投資する | 価値がなくなる心配がない ・物価の影響を受けにくい |
例えば、株式は高い成長が期待できる反面、価格が大きく変動するリスクがあります。
債券は比較的安定した利回りが期待できますが、成長は株式に比べて低い傾向です。
ほぼeMAXIS Slimの「S&P500」と「オール・カントリー」で運用しています。
インデックスファンドを選ぶ
投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドがあります。
初めは絶対インデックスファンドを選びましょう。
一般的なインデックスファンドとアクティブファンドの比較は、以下の通りです。
個別株よりインデックスファンドで広範囲の株をカバーした方が、バランスの取れた投資ができます。
インデックスファンドなら、効率よく市場全体の成長にのれます。
信託報酬(手数料)が年間0.5%以下
多くのインデックスファンドの信託報酬(手数料)は年間0.1%~0.5%です。
年間0.1%~0.5%の範囲内なら、低コストで効率的な投資が期待できます。
中には年間0.1%を切るファンドもあり、かなり低コストで長期投資向きです。
分からなかったら、信託報酬が年間0.2%以下で選びましょう。
かりに同じ指数に連動した商品でも、運用会社によってコストは違います。
コストが低いほど、その分リターンが手元に残ります。
長期投資では、わずかなコスト差で大きくリターンが違うこともあるので、必ず低コスト商品を選びましょう。
同じ商品でも、店によって価格が違うのと同じです。
純資産残高が100億円以上
純資産残高がいくらあれば安心というのはありませんが、一般的に100億円以上が目安と言われています。
純資産残高が多い銘柄は、多くの投資家から資金を集めている証拠で、安定して運用されています。
例えば、販売金額ランキング上位の「オールカントリー」と「S&P500」(2024年8月16日時点)の純資産残高は以下の通りです。
- eMAXIS Slim オールカントリー➡3兆9000億円以上
- eMAXIS Slim S&P500➡5兆円以上
純資産残高が少ないファンドは、以下のようなリスクやデメリットがあります。
- 運用効率の低下(コストの上昇)
- 繰上償還(ファンドの消滅)
- 元本割れ
- 流動性の低下
- 信頼性の低下
純資産残高も重要な指標の一つとして注意し、安定したファンドを選びましょう。
オルカンとS&P500の純資産残高はダントツです。
運用実績や評判が良い
過去が将来を保証するわけではありませんが、過去の運用実績や評判が良い投資商品は、ファンドマネージャー(資産運用の専門家)が、市場の動きを正確に読んで、効果的な投資判断を下している証拠です。
運用実績や評判が良い投資商品の探し方は、以下を確認します。
- 基準価額・騰落率
- ランキング
- 運用方針・構成
- トータルリターン
- 決算・分配金
- 注文情報
- 実績・分析
「え~~…めんどくさっ!」って思うかも知れませんが、大丈夫です。
まずはSBI証券や楽天証券の公式サイト、投資信託協会の投信総合検索ライブラリーを気軽に見てみましょう。
客観的なデータと主観的な評価を組み合わせて総合的に判断しよう。
保有し続けられると思える
投資は性格や価値観もかなり関係します。
性格や価値観のミスマッチがあると、以下のようなことが起こります。
- 損したくない人が「高リスク・高リターン」の商品を買う➡損失が出たらすぐに売る
- 高いリターンを狙いたい人が「低リスク・低リターン」の商品を買う➡リターンが不満で銘柄を次々に変更する
「保有し続けられる投資商品」は、自分の性格や価値観も含めて、長期で安心して投資を続けられると思える投資商品です。
性格に合っていると、相場の変動でもストレスを減らせます。
新NISAの注意点
フリーターが新NISAを始めるとき、以下の注意点に気を付けると失敗しにくくなります。
- 証券口座の開設は絶対にネット一択
- シミュレーションは必須
- ギャンブル的な投資はNG
- 短期売買は不向き
- 運用中はなるべく引き出さない
- 生活防衛費は最低6ヶ月以上確保
1つずつ見ていきましょう。
証券口座の開設は絶対にネット一択
投資用の銀行口座や証券口座を作るなら絶対にネット一択です。
ネット証券は店舗型に比べて、以下のことが全然違います。
- 取扱商品が豊富
- 手数料が安い
- 便利(アプリでいつでも売買や設定変更ができる)
- 営業されない
- めんどくない
店舗型は取扱商品が少ないだけでなく、店舗の維持費や人件費もかかるので、その分手数料が高いです。
ネットなら24時間いつでも設定変更できて、とても便利です。
店舗型によくある興味のない営業もされないので、めんどくないし自分の考えで進められます。
絶対にネットで口座を作りましょう。
シミュレーションは必須
投資のシミュレーションは、長距離ドライブの計画を立てるようなものです。
- 目的地(投資目標)を決める
- ルート(投資戦略)を選ぶ
- 燃料費や高速代・休憩時間(投資額とリスク)を考える
- 天候や渋滞などの変化(市場変動)も想定して代替ルートを用意
- 安全で効率的な旅(資産形成)ができる
もし難しかったら「目標・投資期間・想定利回り」だけでも、月々いくら投資すればいいか目安が分かります。
例えば、以下のような感じです。
- 目標:60歳までに1,000万円の資産形成
- 投資期間:30年
- 想定利回り:年率5%
- 毎月の積立額:12,016円
- 目標:10年後に500万円の資金準備
- 投資期間:10年
- 想定利回り:年率5%
- 毎月の積立額:32,200円
これだけでも、月々の投資額が分かりやすいですよね?
シミュレーションで、投資に回せる資金をはっきりさせて無理なく進めましょう。
シミュレーションは、以下から無料で簡単にできます。
ギャンブル的な投資はNG
短期間で稼ぎたい気持ちはよく分かりますが、投資はマラソンで短距離走ではありません。
多くの成功した投資家は、長期的な視点で堅実に資産を増やしています。
ギャンブル的な投資は、以下のようなやり方です。
- 貯金を一撃ですべて投資に回す
- 借金して投資する
- 怪しい投資話にのる
相場が好調だからといって貯金を一撃ですべて投資に回すと、相場が下落したときにご飯が食べられなくなり、すぐに売ることになるかもしれません。
また相場が好調だと、今すぐ投資すれば借金以上に稼げると思うかも知れませんが、稼げなかったら終了です。
投資詐欺は「元本保証」「絶対に儲かる」など、投資ではありえない断定的な言葉を使って誘ってきます。
欲張りすぎず、長期的な視点と分散投資でリスク管理しながら資産を増やしましょう。
NISA貧乏にならないように。
短期売買は不向き
新NISAの短期売買が不向きな理由は、以下の通りです。
- 売却後、投資した金額分の非課税枠が復活するのは翌年
- 常に最新情報を収集して、売買タイミングを見極める必要がある
- 感情的な判断に左右されやすい
- 複利効果が減少
新NISAは売買回数の制限はありませんが、売買を頻繁に繰り返して非課税枠がなくなると、その年は非課税での投資はできません。
さらに、短期売買は適切な売買タイミングの見極めを誤ったり、株価の変動に一喜一憂したり、感情的な判断が増えやすくなります。
少しの値下がりで不安になってすぐ売却したり、逆に値上がりすると「もっと上がるかも」と過信したりします。
運用中はなるべく引き出さない
複利効果で時間が経つほど資産の成長が加速します。
もし、途中で資金を引き出すと複利効果が削られて、本来得られるはずだった利益が減ってしまうことがあります。
投資には単利と複利があり、違いは以下の通りです。
仕組み | (例)年利5%で100万円を投資した場合 | |
---|---|---|
単利 | 元本にだけ利益がつく | 1年ごとに、ずっと5万円ずつ |
複利 | (元本+利益)にさらに利益がつく | 【1年目】100万円+5%=105万円 【2年目】105万円+5%=110万2,500円 【3年目】110万2,500円+5%=115万7,625円 |
複利は「利益が利益を生む仕組み」です。
複利を繰り返すと、雪だるま式に利益が増える可能性があるので、なるべく引き出さないようにしましょう。
どうしても引き出すなら、最低限必要な金額だけにしよう。
生活防衛費は最低6ヶ月以上確保
投資に元本保証はないので、投資資金と生活費は完全に分けましょう。
フリーターは収入が不安定なことがあるので、まずは生活の安定が第一です。
生活防衛費を最低6ヶ月以上確保して、かりに全額なくなってもいいと思える資金で投資します。
生活防衛費は、月の支出が15万円なら「15万円×6ヶ月=90万円」です。
生活防衛費がないときに相場が下落して生活費が不足すると、損失を抱えたまま投資商品を売却しないといけないかもしれません。
生活防衛費があれば、相場の回復を待つ余裕が生まれます。
ご飯が食べられない事態だけは避けよう。
生活防衛費は、以下のような事態に備えるためです。
- 閑散期による収入の減少
- 病気やケガで働けない収入の減少
- 予期しない医療費がかかる
- 物価の高騰
- 突発的な事情での支出
自分は生活防衛費を3ヶ月にしています。
新NISAと他の制度の比較
新NISA以外の投資方法は、以下のものなどがあります。
- 【学資保険】子どもの教育資金用の貯蓄型保険
- 【企業型DC(企業型確定拠出年金)】導入している企業としていない企業がある
- 【iDeCo(イデコ)】個人型確定拠出年金
フリーターがするなら、新NISAかiDeCo(イデコ)の可能性が高いので2つを比較します。
新NISAとiDeCo(イデコ)の違いは、以下の通りです。
新NISA | iDeCo(イデコ) | |
---|---|---|
メリット | ・投資金額1,800万円まで非課税 ・非課税期限なし ・売却後、非課税枠は翌年に復活 ・資金を自由に引き出せる | ・運用益はすべて非課税 ・掛金は全額所得控除 ・受取時にも税制優遇あり |
デメリット | ・元本割れの可能性あり ・18歳未満は口座開設不可 | ・資金は原則60歳まで引き出せない ・元本割れの可能性あり ・手数料がかかる |
新NISAとiDeCoは、どちらも税制優遇を受けながら資産形成を行うための制度です。
制度の目的は、新NISAが資産形成全般、iDeCoは個人型確定拠出年金なので老後資金です。
iDeCo(イデコ)は、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度の一つです。
iDeCo(イデコ)は、無職でも基本的に加入できます。
新NISAは投資金額1,800万円まで非課税だったり、資金を自由に引き出せたりします。
iDeCoは原則60歳まで資金を引き出せませんが、掛金は全額所得控除になり、受取時にも税制優遇があります。
iDeCoは原則60歳まで引き出せないのが、一番キツイ。フリーターが1つ選ぶなら新NISAです。
新NISAの始め方と具体的な手順
新NISAの始め方は複雑に思うかもしれませんが、ステップを順に踏めば誰でも十分に取り組めます。
新NISAの始め方は、以下のステップで行います。
- 金融機関を選ぶ
- 新NISA口座の開設申込
- 口座開設完了
- 証券総合口座に入金
- 投資商品の選択と購入
1つずつ見ていきましょう。
金融機関を選ぶ
金融機関を選ぶときは、以下のことを比較します。
- 取扱商品の種類(豊富な種類の投資信託から選べるか)
- 手数料(信託報酬など)
- サポート体制(初心者向けのサポートやセミナーはあるか)
- 使いやすさ(アプリや取引画面が使いやすいか)
- サービス内容(ポイント還元、他の金融サービスとの連携など)
新NISAの口座は必ずネットで作りましょう。ネット証券は取扱商品の種類や手数料など店舗型とは全然違います。
ネット証券主要5社の比較は以下の通りです。
証券会社 | こんな人におすすめ | 公式サイトはこちら | 開設 口座数 | 投資信託本数 | 売買手数料 | 最低積立金額 | クレカ 積立還元率(新NISA) | 投信保有 ポイント | 貯まるポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | SBI経済圏の人 | 公式サイト | 1,200万超 | 2,617本 | 無料 | 100円 | 0.5~3% | あり | ・Vポイント ・dポイント ・PayPayポイント ・Pontaポイント ・JALマイル |
楽天証券 | 楽天経済圏の人 | 公式サイト | 1,100万超 | 2,561本 | 無料 | 100円 | 0.5~1% | あり | 楽天ポイント |
松井証券 | 使いやすいツール、手厚いサポートがいい人 | 公式サイト | 150万超 | 1,886本 | 無料 | 100円 | なし | あり | 松井ポイント |
マネックス証券 | 米国株、中国株、仮想通貨も興味がある人 | 公式サイト | 260万超 | 1,813本 | 無料 | 100円 | 0.2%~1.1% | あり | ・マネックスポイント ・dポイント |
auカブコム証券 | au経済圏の人 | 公式サイト | 170万超 | 1,772本 | 無料 | 100円 | 1~2% | あり | Pontaポイント |
どこがいいか決められないときは、SBI証券か楽天証券を選べば大丈夫です。
自分はSBI証券、妻は楽天証券で運用しています。
新NISA口座の開設申込
選んだ金融機関で新NISA口座の開設手続きを行います。
証券総合口座も必要ですが、新NISA口座と同時に申し込めるので安心して下さい。
手続きはオンラインか郵送でできますが、オンラインの方が早く開設できます。
公式サイトにアクセスし、口座開設ページから必要事項(氏名、住所、連絡先など)を入力して申し込みます。
マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類が必要です。
口座開設完了
新NISA口座の開設を申し込んだら、あとは待つだけです。
新NISA口座は一人一つしか開設できないので、口座開設申し込み後に金融機関が税務署に承認申請を行います。
税務署で申請内容が承認されたら、金融機関は口座開設の手続きを行います。
口座開設が完了したら、通知が来るので待ちましょう。
口座開設完了まで、約2週間かかります。
証券総合口座に入金
新NISA口座が開設できたら、積立投資の資金を証券口座へ入金します。
取り扱っている入金方法は金融機関によって違います。
例えば、以下の方法があります。
- その都度入金(銀行やATMなどから)
- 自動引き落とし
- クレジットカード払い
積立投資は長期戦になるので、入金忘れが防ぎやすい「自動引き落とし」か「クレジットカード払い」がオススメです。
口座資金が不足すると積立投資ができないので、口座内にある程度の資金をストックしておきましょう。
口座には数ヶ月分の資金は入れときたいな。
投資商品の選択と購入
新NISA口座を開設し、資金を入金したら、最後は投資商品を選び、購入します。
投資商品は公式サイトやアプリから、条件を絞って検索したり、複数の投資商品を比較したり、ランキングを見たりできます。
投資金額の設定は、一括投資か積立投資かだけでなく、特定の月だけ増額もできます。
ネットならいつでも設定変更できます。
よくある質問
【まとめ】フリーターのあなたは新NISAを早く始めよう
新NISAはフリーターでも無理なく始められる、魅力的な資産形成の手段です。
フリーターは収入が不安定なことが多いので、月々の生活費を確保してから、余剰資金で投資しましょう。
フリーターでも新NISAで資産形成ができる理由は、以下の通りです。
- まとまった資金は不要
- 積立額の変更可能
- 困ったら現金化できる
- 利益が非課税
- 非課税期間が無期限
- ドルコスト平均法で安定
- 複利効果アップ
- 自動積立
- 専門家のサポート
最初に金融庁や証券会社のサイトからシミュレーションすると、月々の投資額や投資期間など資産形成のイメージがもてます。
フリーターにおすすめの運用方法は以下の通りです。
- ゴールを決める(目標・期間・金額)
- ネット証券とネット銀行を連携させる
- 収入増加分を投資に回す
- 徐々に増額する
- ポイント投資も利用
- 安定を目指す
- 感情を排除する
「月々の収入の5%を投資に回す」や「月々5,000円や1万円にする」など自分のルールを決めてもOK。
金融機関はネット証券の中から、以下のことを参考に選びましょう。
- 取扱商品の種類(豊富な種類の投資信託から選べるか)
- 手数料(信託報酬など)
- サポート体制(初心者向けのサポートやセミナーはあるか)
- 使いやすさ(アプリや取引画面が使いやすいか)
- サービス内容(ポイント還元、他の金融サービスとの連携など)
ネット証券主要5社の比較は以下の通りです。
証券会社 | こんな人におすすめ | 公式サイトはこちら | 開設 口座数 | 投資信託本数 | 売買手数料 | 最低積立金額 | クレカ 積立還元率(新NISA) | 投信保有 ポイント | 貯まるポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | SBI経済圏の人 | 公式サイト | 1,200万超 | 2,617本 | 無料 | 100円 | 0.5~3% | あり | ・Vポイント ・dポイント ・PayPayポイント ・Pontaポイント ・JALマイル |
楽天証券 | 楽天経済圏の人 | 公式サイト | 1,100万超 | 2,561本 | 無料 | 100円 | 0.5~1% | あり | 楽天ポイント |
松井証券 | 使いやすいツール、手厚いサポートがいい人 | 公式サイト | 150万超 | 1,886本 | 無料 | 100円 | なし | あり | 松井ポイント |
マネックス証券 | 米国株、中国株、仮想通貨も興味がある人 | 公式サイト | 260万超 | 1,813本 | 無料 | 100円 | 0.2%~1.1% | あり | マネックスポイント |
auカブコム証券 | au経済圏の人 | 公式サイト | 170万超 | 1,772本 | 無料 | 100円 | 1~2% | あり | Pontaポイント |
投資信託は、低コストで分散投資ができるインデックスファンドがおすすめです。
フリーターは収入が不安定なだけでなく、物価上昇(インフレ)や年金の影響も大きく受けます。
長期的な視点で資産運用を行えば、以下のような将来の選択肢が広がります。
- 独身を楽しむ
- 車、マイホームの購入
- 結婚や子育てなどの備え
- キャリアチェンジやスキルアップ
- 起業やフリーランスとしての独立
早めに無理なく始めて、将来の選択肢を広げましょう。